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着物の起源について(※転載)

日本の着物は呉服とも呼ばれ、3世紀中ごろの中国南部にあった「呉の国」の衣服(=「呉服」)が伝えられたことからきています。 奈良時代から平安時代(8世紀から11世紀)にかけて独自の様式を発展させ、絹織物を重ね着するスタイルが完成されました(有職装束)その重ね着の一番下に着たのが「小袖」です。
その重ね着の一番下に着たのが「小袖」です。オフィシャルな場以外では、楽な小袖で過ごすことが次第に多くなっていったようです。

下着(部屋着)から活動着に

武家社会になると男女とも形式ばった衣類から活動的な衣類を公に着用できるように昇格させました。それが小袖であり、装飾に絞り染や摺り絵、描き絵などの模様染めが施され、模様小袖が完成されていきます。
能楽の衣装として発展し、現代のきものの礎になっています。
安土桃山時代(16世紀後半)になると能楽の衣装として織、刺繍、染、など染織技術を駆使した豪華な小袖が完成されました。
織りの高度な技術が生み出す立体感!
それが今日のきものの意匠、紋様の基となっているのです。

京都伝統産業ミュージアムより

今日、私達が身に纏う民族衣装、着物の装いは、江戸時代からだとされています。

江戸時代の着物
江戸時代(1603年〜1867年)は安定した徳川家の武家政権の下、全国各地の大名が領地をあたえられ、自治を任せられる藩(はん)制度がしかれました。藩の制服とも言える裃(かみしも)は、麻の生地を糊(のり)で固めて、肩(かた)の部分をはり出させた上着と袴(はかま)の総称(しょう)で、藩ごとに模様が決まっていました。これらの「武士の制服」の発達で、着物全体の技術が飛躍(やく)的にのび、着物そのものが美術工芸としての価値を高めていくようになりました。そのため家の財産として着物を親から子に伝えていく風習が根づいていきました。

着物の格

時代の変化に伴い、厳格な装いをしなくてもありだと思う方達や着物の種類さえ知らない方も大変増えて多くなってきています。
それは、日本人の着物離れ、着物ファッションについて自分の個性を生かしたスタイルへと変化させ進化をしていると思います。
ただしかし、そうとは言え、大切な場面で知って着るのと知らずに着るのとでは大違いですね。
どんな場所でどのような装いが的確なのかを簡単に解説していますので参考にしながら、自分らしい着物ファッションを楽しんでください。
諸説あり、其々が全く異なる見解をおっしゃられる方々もおられますので(特にお茶やお花藁嗜む方)、下記のこれらを参考までにしてみてください。

女性着物・・・

【第一礼装】最礼装
①打掛(白無垢・婚礼衣装)
②色打掛
③黒留袖
④5つ紋付色留袖
④振袖(本振・中振・小振)
⑤黒紋付(喪服)

【略礼装】略式礼装
①色留袖
②抜き家紋付色無地・地織紋様色無地
金銀糸縫紋付き色無地
③訪問着・1つ紋付(より一層フォーマル)
⑤付下げ
※ここまでの種類であっても帯や紋の数により格が変動します。

【普段着】カジュアル
①色無地(地模様無し)
②小紋(柄)
③お召し
④紬・絣・ウール・銘仙・木綿
⑥浴衣

女性帯
【第一礼装】結婚式・各種式典等
①丸帯
②袋帯(金銀糸織帯)
※ 吉祥文様・二重太鼓結び
但し、婚礼衣装白無垢には、白袋帯

【略礼装】パーティー・コンサート・お食事
①金銀糸控えめの柄が多い織袋帯
②名古屋帯(金銀糸織帯・一重太鼓)

【普段着】
①名古屋帯(染め)
②半幅帯

帯名(格の高い順)
適している着物
①袋帯
黒留袖(既婚女性の第一礼装)
振袖(未婚女性の第一礼装)
※締め方は「二重太鼓」と「飾り結び」

②名古屋帯
小紋や紬などの外出着やおしゃれ着
※締め方は「一重お太鼓結び」

③半幅帯
小紋、紬、浴衣などカジュアルな着物
※締め方は「文庫結び」など多様

帯は色々な種類があり、糸の素材や織り方、染めもあったりと多種多様、また厳格なルールもあれば、曖昧なルールも実際に存在します。
よりフォーマルに近づける為には金銀糸を用いた吉祥文様を着用されますことをおすすめ致します。


◎吉祥模様とは?

福徳を招くと言われている紋様のこと、
おめでたいとされる柄
古来より縁起がいいとされる動植物や物品などを描いた図柄です。世界各地でもありますが、特に東アジア(漢字文化圏・日中韓)で広く愛用されるものが多い。

「鳳凰」「瑞雲」「鶴」「獅子」「牡丹」「松竹梅」「青海波」「七宝」「籠目」「麻の葉」「市松」「桜」「唐草」「鱗」「矢絣」「立涌」「菊」「工字繋ぎ」「紗綾」「菱」「扇」「亀甲」「市松」「御所解き」「貝合わせ」「貝桶」「「扇」「地紙」「宝尽くし」「有職」「亀甲」「桜」「御所解き」「流水」「束ね熨斗」「雪華」「雪輪」「四君子」「牡丹」「宝相華」「鹿の子」「橘」「朝顔」「鮫」「瓢箪」「駒」「鶴」


【正倉院(しょうそういん)紋様】

・奈良の正倉院が所有する工芸染織品に使われている重厚感のある紋様、ペルシャや唐から伝承された麒麟や鳳凰などの織柄、華文、唐花、唐草などの植物文様、鳳凰(ほうおう)、鹿、孔雀、鳥などの動物文様、動物に人や草花を組み合わせた狩猟(しゅりょう)文や樹下(じゅか)動物文などがあります。

【有職(ゆうそく)紋様】

・唐から伝承された紋様をシンプルにした紋様、平安時代以降の公家社会において装束や調度、輿車(よしゃ)、建築などに用いられた伝統的な文様のことです。 有職文様という名称は、他の分野の文様との差別化を図るために近世になって名付けられました。有職文様は、その優美な織文様であることから、平安貴族の衣装である束帯(そくたい)、十二単(じゅうにひとえ)また、調度品などの装飾に用いられていました。
現代においても、みやびで おめでたい柄として礼装用の着物に多く用いられています。


【亀甲・菱・七宝(きっこう・ひし・しっぽう)等の紋様】


【御所解(ごしょどき)紋様】
御所車など平安貴族の日用品が描かれている紋様、女性の幸福を意味して振袖の織柄にもよく使われる。



亀甲… 亀甲文様は松竹梅や宝尽しと同様、世界を祝い、幸運を祈る吉祥文様です。 正六角形を基本としながら花菱や寿字といった他の文様を組み込むこともあれば、着物の地文として使われることもあります。


菱…子孫繁栄や無病息災の意味が込められています。

七宝… 七宝とは本来、仏教の用語で七つの宝の事を指します。 この文様は「円のつながり」は、「縁のつながり」に由来するもので人と人の関係が無限につながっていく、また子孫繁栄で家が大きくなっていくという意味がこめられているといいます。


【紋様の形・色々】

立涌(たてわく)…水蒸気が立ち上る様子の柄

雲立涌(くもたてわく)…立涌の膨らみ部分に雲を組み合わせた柄

七宝(しっぽう)…1つの円に1/4の円を重ねて配置した柄

花菱亀甲(はなびしきっこう)…花と亀の甲羅を合わせた柄

向い鶴(むかいつる)…鶴が翼を広げて向かい合う柄

朽木形(くちきがた)…縦のひし形に朽ちた木の形を文様化した柄

向い蝶(むかいちょう)…2羽の蝶が向かい合う柄

鸚鵡(おうむ)…2羽の鸚鵡が向かい合う柄

雲鶴(うんかく)…雲と鶴の柄

松喰鶴(まつくいつる)…鶴が松の小枝をくわえている柄

八つ藤の丸(やつふじのまる)…十字型の花の周囲を、藤の文様で囲んだ柄

窠文(かもん)…水鳥の巣や蜂の巣、爪を輪切りにした物をデザイン化した柄

鳥襷(とりだすき)…尾長鳥2羽ずつ斜めに襷がけに配置した柄

花菱(はなびし)…ひし形の中に花びら4枚を配置した柄

夏期に着られる柄
海賦(かいぶ)…波や水鳥、貝などの柄。

夏意外でも紋様として織袋帯等に用いられる場合もあります(白綾苑大庭の袋帯・はくりょうえんおおば)